ベルギーに移住して、一番厄介だと感じるのが水の違いです。
昔からヨーロッパに旅行すると、なんとなく水が違うのは感じていましたが、やはり住むとなると、たかが水ですがこれが色んな事に影響してくるんです。
これは何とかしなければ!
と、ベルギーに移住してきてから、硬水について調べまくっていました。
そして、数々の硬水対策を試してきたんです。
なので、悩める硬水地域に住む方々へ
- 硬水と軟水の違い
- 実践している硬水対策
について紹介します。
なぜ硬水対策は必要か?

硬水と軟水の違い
はじめにそもそもなぜ硬水対策が必要なのか解説します。
そのためにまず知っておいてもらいたいのが、軟水と硬水の違いつまり「硬度」の違いです。
日本では100以下が軟水。
WHOでは60以下が軟水。
と定義されています。
そして、日本は水道をひねれば軟水が出てきます。
でも、ヨーロッパはほとんどの地域が硬水なんです。

そーなんですね。でも硬度が違うと何が問題なんだろう?

何が問題なのか知るために、硬度の違いによるメリット・デメリットを見てみましょうか。
軟水・硬水のメリット
軟水
ミネラルの含まれている量が少ないので、無味無臭で料理への影響が少なく、お肌への影響もありません。
石鹸カスを生成することも少ないので、洗剤や石鹸の泡立ちも良いです。
硬水
ミネラルが豊富に含まれているので、料理に使ったり飲んだりすることで、摂取できます。
そのため、便秘の解消効果や脈硬化のリスクが減らせるそうです。

では、デメリットも見てみましょう。
軟水・硬水のデメリット
軟水のデメリットは
1つだけでした。
硬水は
と3つのデメリットがあります。
なので、生活するには軟水の方が、使いやすいと言えますね。

なるほど~。デメリットが生活に影響してくるってことですね。

そうなんです。私が実際にベルギーに移住して困ったことは。。。
- 洗濯物
- 食器洗い
- シャワー
- 洗顔
- 料理
- 家電
これらすべてに水を使うので、デメリットが影響してくるため硬水対策が必要になってきます。

では次に、実際にしている硬水対策を見ていきましょう。
ベルギーでの硬水対策
洗濯物の硬水対策

硬水に含まれる石灰が、洗濯物や洗濯機に付着します。
さらに、洗剤に含まれる界面活性剤は、汚れを落とす働きがありますが、界面活性剤は硬水と相性が良くありません。
洗浄力が落ちるだけでなく石鹸カスを発生させます。
だから汚れを落ちやすくするために、日本とは違ってお湯で洗濯をするんです。
するとどうなるか。。。
カルキが洗濯機に付着すると詰まって壊れてしまいます。
石灰が付着するのを防ぐためには「Calgon」カルゴン。
洗濯機に入れるブルーの液体です。
洗濯機の救世主!
これで硬水対策ができるのです。
使うことによって洗濯機にカルキが詰り、故障するのを防いでくれます。
さらに、洗濯物に石灰が付着して白い物がグレーっぽくなったり、カラフルな色がだんだんくすむのを防ぐ効果もあります。
ゴワゴワになってしまうのも硬水のせいです。
カルゴンと柔軟剤で多少はマシになります。
でも日本のようにとはいきません。
日本ではパステルカラーやカラフルな服を着ていましたが、ベルギーに来てからパステルカラーの服はあまり買わなくなりました。
洗濯してもくすんでしまうからです。
今まで、洗濯のことを考えて服を選ぶなんてなかったのにな~。
でも、色が変わらないようにする対策はあります。
それは洗剤を変える事!
硬水の地域では服の色に合わせた洗剤が売っています。
黒なら黒用の洗剤を、色物なら色用の洗剤を。
ここで、気付いたかと思いますが、洗剤をわけるということは、服も仕分けするということです。
うちでも、いつも色で仕分けをしています。
食器洗いの硬水対策

ミネラルが付着するので、食器を自然乾燥すると白い粉が目にみえてわかります。
洗ったのに汚れてるみたい。。。
そこで、ここでも硬水を軟水に変えるものが必要です。
水を使うものにはすべて、軟水に変えるものが必要になるので面倒ですが、硬水対策用の洗剤が売っています。
塩がなかに入っていて、石灰を中和させ付着させないようにする食器洗い用の洗剤です。
食洗器を使わない場合は、洗った後すぐにふき取れば白い石灰はふき取れます。
シャワー・洗顔の硬水対策

お肌に与える影響は大きいです。
硬水のシャワーで全身の乾燥やかゆみを引き起こし、洗顔をすると肌荒れを起こします。
なぜそんなことになるのか。
硬水が肌に与える影響や対策については以前も説明しましたね。
ここに挙げた以外に、家庭でもできる対策もあります。
それはシャワーヘッドを変えることです。
我が家では上記の対策をすると同時に、シャワーヘッドも使っています。
ずっと使っているのが「イオナック」です。
シャワーヘッドはたくさんありますが、最終的にイオナックシャワーヘッドにたどり着きました。
効果は
- 硬水を軟水化する
- 塩素を塩素イオンに無害化
- 活水化機能で痒み予防
海外発送にも対応しているのも選んだ理由の1つです。
ネットで注文して2日後には届きました。
デザインも白くて可愛らしい感じです。
ヘッドを取り換えるだけで、簡単に装着もできます。
取り換えは4カ月ごとなので、コスト的には高いですが、硬水のままシャワーを浴びるのは怖いです。
乾燥と痒みが、なにもしないよりはマシになりました。
本体と付け替えようがあるので始めだけ本体とセットで購入して、あとは付け替え用のフィルターだけ交換してます。
料理の硬水対策

料理の味が違うのに気付いて、なぜかと思って調べたら硬水でした。
水道にフィルターを付けることも考えたのですが、もっと気軽に使えるものを見つけました。
それが「ブリタ」硬水地域に住んでいる方は、一度はきいたことがありますよね。
手軽に使えるポットタイプが、ホームセンターで売っているのを見つけました。
ただ、ミネラルを取り除く効果があるというより、味がまろやかになるといったところです。
たしかにブリタを使って料理をすると、味の違いがわかります。
特にみそ汁や、煮ものなど和食は使った方が断然美味しくなります。
なので料理だけに使用して、飲料水は別に購入してます。
家電の硬水対策
ヨーロッパは乾燥しているので、加湿器を年中使っています。
するとある日、加湿器から聞いたこともないような変な音が。。。
買って半年も経っていないのに故障?
と思って中を開けてみると白い粉がみえます。
そうなんです。
石灰が詰まってしまい、変な音がするようになったんです。
石灰を洗い流して、軟水を使うようにしました。
他の電化製品も同じです。
毎朝コーヒーを飲む習慣があるので、コーヒーマシーンを使うのですが、硬水だと故障の可能性があります。
なので、軟水をコーヒーマシーン用にしています。
そう思うとすべて水を使う電化製品に、軟水を使う必要がありますね。
硬水対策のまとめ
軟水に慣れてしまっている日本人にとって、硬水の地域で暮らしていくのは大変に感じます。
軟水の地域に引っ越しをしない限りはできる対策を駆使して、硬水と共に生活していくしかありません。
私もいまのところヨーロッパから引っ越す予定はないので、硬水対策しながらの生活が続きそうです。
少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。